鹿ノ山木工のこと│長野のオーダー家具工房【鹿ノ山木工】で、安心安全な国産素材による上質な家具づくり体験を。

鹿ノ山木工のこと

かのやま木工は、八ヶ岳麓の豊かな自然に育まれた村、⾧野県諏訪郡原村にあります。標高1000m、四季折々の美しい田園風景に佇む小さな工房では、地域材や自家栽培のえごまから絞ったえごま油など、地の恵みを活かしたオーダーメイドの家具作りをしています。
家具づくりに欠かせない木は、自然界の循環を無視した生産や伐採を続けると、森や地球環境に悪影響を与えます。木と森は、人間以外の生き物にとっても大切な存在であることを忘れないように、社名を「鹿ノ山」としました。
山々に囲まれて暮らす僕らにとって、鹿は良くも悪くも身近な存在であり、同時に尊い存在でもあります。山には八百万の神々が鎮座しているように思え、鹿を遣いにして人の生活を探りに来ているようにも思います。かのやま木工では、地球環境に配慮した方法を模索しながら、木の成⾧に合わせた歩幅でものづくりを行っていきます。作ること、使うこと、直すことを繰り返し、物を永く使っていけるように手助けすることが、私たちの幸せです。

素材を大切にする

国産材を使う

鹿ノ山木工の家具や小物は、日本の山で育った国産木材で作ります。サクラやクルミ、カエデやナラといった広葉樹だけでなく、スギやヒノキ、カラマツなどの針葉樹も幅広く使います。一口に木といっても、樹種によって硬さや重さ、色や質感、風合いなどは多種多様。見た目の違いだけでなく、持って生まれた特徴に合わせて適材適所に使うことが大切です。
古来より日本人は山の恵みで家と暮らしの道具を作り生活してきました。現代はプラスチックなどの便利で安価な製品で溢れていますが、四季のある日本の山に生える多様な樹木をうまく使ってあげれば、快適で⾧持ちするものづくりが可能です。鹿ノ山木工では身近に在る素材を大切に、それぞれの木の個性を活かした家具づくりをしています。

端材や木くずも使う

家具を作ると、大きさも形も様々な端材(はざい)が大量に生まれます。端材になっても木の持つ素晴らしい特性や美しさは変わらない、貴重な自然の恵みです。
お皿やおもちゃなどの小物づくりに使ったり「手づくりキット」の材料にしたりと、もれなく無駄なく使うようにしています。
また、木を切ったり削ったりする時に出る大量の木くずも大切な資源。工房で発生した木くずを集めて、定期的に地域の養鶏農家さんにお渡しし、鶏さんたちの敷き藁として使っていただいています。鹿ノ山木工は合成接着剤を含む合板やベニヤ板は使用しないため、発生する木くずも国産無垢材100%。安心して活用いただいています。

地域の資源を使う

地域の材を使う

鹿ノ山木工では身近にある資源を使うことを大切に、⾧野県から山梨県に続く八ヶ岳山麓で伐採した地域材の活用にも取り組んでいます。親木から生まれた種が芽を出し成⾧し、家具として使える木材となるまでには約30年から60年。
⾧い時をかけて育った木を伐採して運搬・製材・乾燥することで、初めて工房に木材が入り家具を作ることができます。私達は家具づくりの川上にいる林業家や製材所で働く方々と繋がることで、木の持つ物語をより深く知ることを大切にしています。

えごま油づくり

鹿ノ山木工が主に使う荏胡麻(えごま)油は、古来より建築用に使われる乾性油で、木材の表面に膜をはることで防水効果があります。時が経つと穏やかに飴色になり、香りも優しい安心安全な自然塗料です。私達は家具づくりの傍ら、畑で荏胡麻を栽培するところから始めています。荏胡麻は夏に種を蒔いて秋に収穫。
その後選別して絞ることで荏胡麻油ができます。わずかな量しか採れませんが、自社消費には十分な量ができます。できるだけ自分達でつくることで、土地の恵みを活かす家具づくりがしたいと考えています。

末永く繋がる

⾧持ちする家具づくり

作ること、使うこと、直すことを繰り返し、物を永く使っていけるように手助けすることが、私たちの幸せです。手作りの家具や小物は、適材適所で木を選んで作ることで、時間がたっても高い品質を保つことができます。
また、身近な素材を用いて人の手によって丁寧に作られたものは、時代を経ても再び人の手で直すことができます。鹿ノ山木工では適材適所の木材利用と技術で、時間がたつほどに愛着の沸くものづくりを目指しています。

修理・リメイクする

鹿ノ山木工の家具は、作ってお渡しして終わりではありません。お使いいただくうちに発生した不具合や、生活スタイルや家族の変化によって生まれたリメイクのご相談なども、お気軽にお問い合わせください。愛着を持って大切にお使いいただけるよう、末永くサポートさせていただきます。
また自社以外の製品でも、お手持ちの大切な家具の修理やリメイクのご相談を受け付けています。古くても、技術ある人の手で作られた家具は、手入れをすれば再び息を吹き返します。

作る喜びを伝える

手づくりキット

木工用の小刀や紙やすりなどの簡単な道具で、自宅で手軽に手づくりを楽しめるオリジナル商品「手づくりキット」をオンラインストアで販売予定です。
家具製作で生まれるスギやヒノキ、サクラやクルミなどの国産木材の端材から、一つ一つ職人が手作りで仕上げています。樹種によって異なる木の質感や香り、時代を超えて考えられてきたカタチの本質など、自分の手を動かすことで見つかる小さな気づきは、生活をより豊かにしてくれるように思います。
いつもの日々に「自分でつくる」という選択肢があったら、暮らしはもっと自由に楽しくなる。私達はそんなふうに思います。

木工ワークショップ

自分の暮らしに合う木の家具や小物を自分の手で作ってみたいけれど、やり方がわからないと思われている方は意外とたくさんいるように思います。そんな方向けに、必要な木工道具とその使い方、材料となる木材の特徴や扱い方などを学びながら、職人と一緒に家具づくりに挑戦できる木工ワークショップを開催しています。
ワークショップに参加することで、自分と違う価値観や考え方に触れたり、作り手とのコミュニケーションを通して知識が深まります。小さなお子様も一緒に楽しめる子供向けワークショップや木工教室も開催しています。

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